第18章 Graduation… ♥︎ 〜大将優〜
それから、私は毎日バレー部の練習を見に行った。授業がなくなって、1日中ホームルームなんだって分かったのは、昨日授業の準備をしてた時にわかった。
誰も教科書なんて開いてなかったんだもん、びっくりしたよ。出席確認だけして、後は好きなことしていいシステムだった。
朝から学校にはいるけれど、ずっと自習。
図書室か教室で勉強をして…って言うのは家にいる時と変わらなかったけど、放課後にバレー部の練習を見てると、すごく充実した気持ちになれた。
もっと早く来ればよかった。
たくさんの時間を無駄にしてしまった。
何度もそう思った。
その度に、声を上げて応援をした。
休憩時間に英愛が大将くんと話しているのを見ると…張り裂けそうに胸が痛かった。
自分で決めたことのくせに、後悔が頭の中をぐるぐる回って、離れようとしない。
やっぱり大将くんが好きだった。
押し殺してもダメで、止まらない気持ちは、どんどん足元へ溜まって溢れて私を飲み込んでいく。
卒業式は、明日まで迫っていた。