• テキストサイズ

Love Delusion…

第13章 今日は彼の誕生日 ♥︎ 〜黒尾鉄朗〜



クロの家に着いて、鍵を開ける。
玄関に入ると、ふわっ、とクロの匂いがした。

『…なんて、考えてるとか私変態か』

そんな独り言を呟きながら、部屋に荷物を置く。

またマンガは山積みだし、洗濯物はあちこちに散らかってる。
…この靴下は…履いたやつ?
あれ、靴下…片方ずつしかない…。

『……洗濯…しようかな…』

適当に部屋を片付けながら、持ってきたパンをかじる。
これは私のお昼ご飯。
クロの部屋にあるものは、クロの許可をもらってからじゃないと、食べちゃダメな気がするのです。

…でも、いつも冷蔵庫の扉にはメモが貼ってあって。

「中のプリンは心用だから、好きに食べていいぞ」

って、いつも。
私の大好きな焼きプリンが入ってる。

…有り難く貰うけど、クロの前で食べたいから、いつも我慢してる。

/ 222ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp