第11章 私流コーディネート ♥︎ 〜瀬見英太〜
「俺の私服をコーディネートしてくれ!!!」
『……うん?』
私がこんなことに巻き込まれたのは、あいつ。
天童のせい。
「天童が俺の私服がダサいっていうから…頼むよ、結木しか頼めるやついないんだって」
マネージャーだし、と付け加えるこの男に、どう答えてやるべきか。
確かに…男性の服をコーディネートするのは、すごく楽しそうだけど。
『はぁ…まぁ、いいよ。ダサダサって言うのも困るもんね』
「ダサく……ねぇ、と…思うけど…」
しゅーんと小さくなってしまった瀬見をよそに、私はどこへ連れていこうかと思考を巡らせるのだった。