第10章 バカに効く薬 ♥︎ 〜花巻貴大〜
「ほんとに、分かった?」
『うん、ごめんね…?』
えっちのあと、花巻くんはすごく優しく丁寧に私の身体を拭いたり、後始末をしてくれた。
いつも、こう。
えっちのときの花巻くんは、すごく意地悪でえっちになるけど、その後はべたべたに甘やかしてくれる。
『でも…私、これからも花巻くんだけがカッコイイ男の子だから、大丈夫だよ?』
そう言って花巻くんの方を見ると、花巻くんの顔は真っ赤で。
「…名前、もう呼んでくんねぇの」
『ふふ…貴大くんだけが、かっこよくて優しい私の自慢の彼氏だよ』
「…おう」
私の馬鹿は、貴大くんの前でだけ…少しずつ治っていくのかな?
「お前みたいな馬鹿は、俺くらいじゃないと面倒見れねぇっつの」
〜fin〜
→あとがき