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【ONE PIECE】アナベルが鳴る時に

第6章 温かいご飯


 名前を貰った後、わたしはキッドさんたちから、たくさんのことを教えてもらった。この船の海賊団の名前はキッド海賊団。船長のキッドさんは3億1500万ベリーの賞金首。金髪の男の人はキラーさん。1億6200万ベリー。1つの海賊団に2人も億越えの賞金首がいることに驚いた。その他にも、この船に乗っている人たちの名前も教えてもらった。しかし……。
(覚えられない……)
 物覚えが良いとは言い難い上に、たくさんの人たちが乗っているので、一気に覚えるのは不可能だった。
「心配するな。少しずつ覚えればいい」
 キッドさんは隣で優しく言ってくれた。
「はい……」
 見た目の凶悪さからは想像できない優しさに戸惑う。ーー今まで出会った人たちは見た目は優しそうでも、酷いことをする人が多かったからだ。
「ナル、お腹空いてないか?」
「あ、そう言えば……」
 キッドさんに拾ってもらったのはもう暗い夜だった。船に乗ってからも、しばらくの間、話をしていたので時計の針は9の場所を指していた。確かに、シャッキーさんのお店を出てから、何も口にしてない。だが……。
「……あまり……お腹は空いてません」
 奴隷時代は1日1食与えられればいい方だった。その上、お腹が鳴ると殴られることもあった。それもあってか、あまりお腹が空かなくなってしまったのだ。
「……そうか……」
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