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【ONE PIECE】アナベルが鳴る時に

第3章 人の優しさ


 レイさんは立ち上がり、扉の前へと進んだ。
「船は……41番GRだったか。私が勝手に行って来よう。キミら、どうするね? 島にもう『大将』が来ているかも知らんが……」
 レイさんは店の扉を開けながら聞いた。
「ここにいても迷惑がかかるから、じゃあどっかで……ショッピングでもする?」
「ほのぼの人生(ライフ)か、お前! 追われてんだ、身を隠すんだよ、アホめ!」
「そうだな、おれ達が一緒にいたらそこに追手が来るかもしれねェ。スムーズに作業して貰う為には、おれ達は街で逃げ回ってた方がいい……」
「じゃあ、おれ達ァ適当にバラけて、仕上がりの時間にそこへ集合でいいだろ」
「計画的に集合とか、てめェどの口が言うんだ……」
 海賊たちはワイワイと盛り上がっている。
「集合する前に、お前を迎えに来ねェとな!」
 麦わら帽子の少年がニカッと笑った。
 わたしは頷いた。
 ーー集合時間は3日後の“夕刻”となった。
 彼らは立ち上がり、店を出て行く。
「じゃあ、またな!」
「また迎えに来るわ!」
「あの!」
「ん?」
 ナミさんはきょとんとして首を傾げた。

「ありがとうございました」

 ー助けてくれて……天竜人を倒してくれて……。
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