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【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《前編》
第6章 過去の真実、青い棘
「カハッ…に、兄さん…」
口から血液が漏れた。
痛くて、口の中が鉄の味がして気持ち悪かった。それでもおそ松兄さんは僕を見下す。
「何堕天使の身分で調子のってんの?誰だか知らねぇがとっとと失せろ!」
おそ松兄さんは踵を返し帰っていった。
僕はその場にうずくまった。
おそ松兄さんの足跡には、微かな青い棘が刺さっていた。
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