【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《前編》
第3章 黒を纏った、汚れなき心
「………へ?」
海馬を喰われるわけではないようだ。傲慢の悪魔は海馬が大好物と聞くが、あれはガセなんだろうか。
「誰もが死神になるのは嫌がる。」
すっかり変色した爪は悪魔そのもの。
ニタリと笑うその笑みは、誰かに似ていた気がするが気のせいだろうか。
「ただ、お前もいつか死神にならなくてはならない。この場所は、そういう運命だから。」
「……は?」
悪魔が凄く大きく見えた。
運命…?
運命って……
何?
そんなちっぽけなことで、
ボクはあんな虫ケラに成り下がらなくてはならないの?
おそ松兄さんのような
虫ケラみたいに?