【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《前編》
第2章 魑魅魍魎とした、契約の真実
いきなりキスで兄を起こして、ケツァール鳥を捕まえるか、大地の樹の林檎を食べようかの選択肢を叩きつける弟、十四松。
良く言えば元気な子。悪く言えば変わり者。
それが十四松。
第一、人間界にしか住み着かないケツァール鳥を捕まえるか、ジヴィルのための林檎を盗むかって……
まぁ、多分僕のその反応が見たいがためのわざとなんだろうけど。十四松はにやにや笑っている。
「他に、何したい?」
あくびをしながら、十四松に問う。
十四松は、一瞬黙りこんでこう言った。
「トッティ、探しにいこ?」