【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《前編》
第2章 魑魅魍魎とした、契約の真実
【十四松】
僕の女神様は、今日もすやすやと眠っている。
本当に、女の子みたいな顔立ちをしているね。
白い肌、細い腰、長い睫毛………
お人形さんみたい。
チュ…
「へへ……」
おでこにちゅーすると、チョロ松にーさんは顔を真っ赤にして起きた。
「起きてるからね!?////」
「知ってる」
「だったら何で、きっ…キスなんか……////」
女神って呼ばれるほど女の子みたいな神様のチョロ松にーさん。僕の兄だ。
髪が短いのと、一人称が“僕”だから、普通は神様なんだけど。
会った人の半分弱は、女神様って呼ばれるんだよね。
「起きて遊びたかったから!」
正直に言うと、ただ暇なだけなんだけどさ。
「はぁ…どこに行きたいの?十四松。」
「ケツァール鳥を捕まえるか、大地の樹の林檎食べたい!」
「どっちもだめ!」