【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《前編》
第7章 最初で最後の、贈り物
「まぁ、体力も回復できたし万事解決!」
「…さいってー」
口からおそ松の血漏れたし。
もっとキスってロマンチックな感じじゃなかったっけ?
あ!でも死んでもこいつとロマンチックなキスとかごめんだから。
「んーっ!酸素うめー!天界いた時みたいな味する!」
気持ち良さそうに伸びをするおそ松。
まぁ、森だからね。街よりは随分と…え?
「おそ松…天界、いたことあんの?」
悪魔…なのに?
あれ?魔界の生き物って天界に行く事など出来るはずないのに…
「あぁ、あれは─────────」
ガサ
「ごめん、今教えてやりたいけど後でな。お客さんだ。」
草を掻き分ける音がする。
がさがさと、ゆっくり近づいてくる木靴。
木靴ってことは…トド松さんじゃない。
トド松さんは、綺麗なローファーを履いていた。
木靴って、やっぱり──────
「やっと見つけた。おそ松兄さん。」
第7章 END