【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《前編》
第7章 最初で最後の、贈り物
「はあっ…はあっ…はあっ…」
走った。
この場所から逃げ続けて教会の外まできた。
そこで息が切れて地面にへたりこむ。
「はぁ………」
「一松、良いの?神父にあんなこと言っちゃって。」
神父なんか、大嫌いだ!
あの言葉か。
「良いんだよ、俺はおそ松と一緒にいたい。それに……
好きか嫌いか、はっきりしないと神父が可哀想だろ?」
本当にこれで良かったのだろうか。
正直生け簀かない。
でも、後には引けないんだ。
神父が自室で泣きながら俺を必要としていたとしても。
それでも見捨てなければいけない。
「ねぇおそ松」
「ん?」
「あの参拝者が来たときから、様子がおかしかったよ?どう考えてもあの人は普通の参拝者じゃないだろ?」
おそ松と関係のある人間だ。
ただの人間じゃない。
「天使…堕天使…
死神?」