• テキストサイズ

【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《前編》

第7章 最初で最後の、贈り物


「ど…どうしたんですか、神父。」

普段優しい神父が、みたこともない怖い顔でさっきの参拝者を追い出していた。
教会が参拝者を追い出すなんて…

「あ、あぁ一松すまない。びっくりしただろう。」

神父が僕と目が合うと、いつもの優しい顔で僕を宥めた。

びっくりはしたけど…なんか、神父も常に優しい人ではないのだと、少し安心した。

「あ、椅子…どうぞ。」

神父は叫んでいたため疲れているのか、荒い呼吸をしている。そこで僕は神父に椅子を貸した。

神父は「ありがとう」と短く言うと、椅子に腰かけた。

「あ…僕、お茶を淹れてきます。」

疲れた時にはお茶が良いだろう。この間、健康に良い茶葉をいただいたから、すぐに淹れてこよう。

待っていて下さいと、ドアノブに手をかけた、その時。

「一松…」

名前を呼ばれた。
/ 151ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp