第34章 舞い降りた天使と九人の騎士
「桜っちー!俺、すっごい楽しみにしてたッスよー!」
早朝とは思えないほど元気に桜に飛びつく黄瀬。
「俺も俺も!今回は良いとこ見せちゃうからねー!」
高尾も負けじと桜に抱きつく。
「毎度同じ事言わせるな!」
二人の襟元を掴み桜から引き離す緑間。
「話に聞いていた通りだね」
「赤司君は、昨日から東京に来てたんだね」
「あぁ。道中も桜と一緒にいたいからね」
黄瀬と高尾を気にする様子も無く、赤司は桜に笑いかける。
「赤司…お前もいい加減にするのだよ」
桜に平然と笑顔を向ける赤司を睨みつける緑間。