第32章 雪をも解かす真冬の華よ、いつか僕に手折らせて
「今回は随分と罪を重ねたからな…そう簡単には許さないのだよ」
「つ、罪って…そんな言い方…」
言いかけた桜の唇を塞ぎ、舌を絡ませる緑間。
「ん…っ」
緑間の肩を押して離れると、軽く息が上がっていた。
「ほ、ほら、今日は試合で疲れてるだろうし、休んだ方が…」
誤魔化そうとする桜を軽々と横抱きにする緑間。
「え…?何?」
「バカにするな。鍛え方が違うのだよ」
耳元で甘く囁く緑間の声に、顔を赤くする桜。
「今夜は寝かさないのだよ…」
「ちょっと?真太郎?!」
慌てる桜を笑顔で見つめる緑間。
二人はそのまま寝室に消えた。
~終わり~