第32章 雪をも解かす真冬の華よ、いつか僕に手折らせて
黒子の再起に続き、火神もゾーンに入る。
再び灯された希望の光を目指し、追い上げる誠凜。
追いすがるたび、無冠の五将と対じするたび脅威が増す。
それでも食らい付くが、決定的な得点源を欠いている誠凜は点差が縮まらない。
残り十分。
泣いても笑っても勝負が決まる。
ベンチで観察していた日向がコートに戻る。
リコに気合を入れ直してもらった日向は、四ファウルとは思えないプレイでシュートを決める。
キャプテンの日向が加わったことで、誠凜は勢いを取り戻す。
まだ点差はあるが、それを良しとしない赤司が動きを見せる。