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【黒バス】シュガーポット

第32章 雪をも解かす真冬の華よ、いつか僕に手折らせて


観客席の人はまばらで、洛山の選手の姿も見当たらなかった。
「待ってたよ、テツヤ」
察していた赤司は、席を立つと余裕の笑みを浮かべる。
「どういうことですか、赤司君。なぜ桜さんが…」
「桜は僕に必要なものだ。だからここにいる」
赤司の言葉に、眉をしかめる黒子。
「テツヤ、お前の能力を見いだした時と同じだよ」
桜に視線を移す赤司。
「桜には秘めた力がある。それは僕が探していたものだ」
「桜さんには緑間君がいます」
「あぁ、知っているよ。だが問題ない」
赤司は桜の手を取るとその場に立ち上がらせる。
「僕は緑間に勝った」
鋭い視線を黒子に向ける赤司。
身構える黒子だが、桜に視線を向ける。
「勝った負けたで、桜さんを自由にしていいはずありません」
「へぇ…勝者である僕に意見するつもりか?テツヤ…」
眼を見開き、笑みを浮かべる赤司。
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