• テキストサイズ

【黒バス】シュガーポット

第32章 雪をも解かす真冬の華よ、いつか僕に手折らせて


赤司のマークに付く緑間と高尾。
しかし、赤司はふと笑うと自殺点を入れる。
「僕がいつ気を抜いていいと言った」
チームメイトを前に、叱咤する赤司。
「一時大差をつけたことで緊張感が緩んだか?」
赤司の言葉に沈黙する一同。
「僅差であれば、無様な格好をさらすことはなかったはず。ならばいっそ差など無くなってしまったほうがマシだ」
返す言葉もなくうつむく。
「だが、もし負けたら敗因は今のゴールだ。好きなだけ非難しろ。そして全責任を負い速やかに退部する」
退部の言葉に、驚きを隠せない一同。
「そして罪を償う証として、両の眼をくり抜いて、お前達に差し出そう」
笑みすら浮かべる赤司の言葉に、その場にいた全員が息をのむ。
しかし今の言葉は効果絶大。
洛山の選手の顔つきが変わった。
再び開く点差。
「残念だが、この試合はもう終わりだ。宣言しよう、お前はもうボールに触れることすら出来ない」
緑間の前に立つ赤司が口を開く。
「たとえお前の天帝の眼でも、俺たちのシュートは止められない!」
ボールを手にしてタイミングを計る高尾に、二人が立ちはだかる。
「これくらいでテンパってて、真ちゃんの相棒が務まるかよ…なめんじゃねーよ!」
高尾が二人を交わし、シュートモーションに入っていた緑間にパスを出す。
しかし、赤司に容易に止められてしまった。
/ 729ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp