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【黒バス】シュガーポット

第32章 雪をも解かす真冬の華よ、いつか僕に手折らせて


準決勝当日。
お昼過ぎに会場に来ていた桜を見かけた緑間は声をかけた。
「桜、もう来ていたのか」
「うん。ちょっと早すぎたかな」
じっと見つめる緑間を不思議に思い小首をかしげる桜。
「どうかした?」
「いや…メールの返信が無いので心配していたのだよ」
「え…そうなの?!」
鞄の中に手を入れるが、しばらくして青ざめる桜。
「…携帯、落としたかも…どうしよう!」
慌てる桜にため息をつきながらも、頭に手を置く緑間。
「とりあえず落ち着くのだよ」
「う、うん…」
緑間に促され、桜は一つ深呼吸をする。
「俺の携帯からかけてみるのだよ」
自らの携帯を取り出し操作する緑間。
「私がかけようか?」
そう言う桜を凝視する緑間。
「…また、よからぬ輩が寄ってきても困るのだよ」
視線を逸らす緑間に、思わず笑う桜。
緑間は桜を軽く小突くと、携帯を耳に当てた。
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