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【黒バス】シュガーポット

第28章 魅惑の声色


五人がようやく部屋から出てきた頃、外は薄暗くなっていた。
桜と緑間は三人と別れ、街灯に照らされた通りを歩いていた。
「送ってもらって、何か悪いな…急に呼び出しちゃったし」
「気にするな。逆に心配なのだよ」
うつむく桜の頭を、くしゃりと撫でる緑間。
「…今日はありがとうね、真太郎!楽しかった!」
桜は緑間の手を取り、満面の笑みを見せた。
緑間はそれに、薄く笑って答える。
「また歌ってね!」
だが、桜のその言葉で瞬時に顔を曇らせた。
期待の眼差しで見つめる桜に、眉間にシワを寄せる緑間。
「…気が、向いたらな…」
「やった!」
遠まわしに断ったつもりだが、桜の一言で大きなため息をつく緑間だった。



~終わり~
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