第24章 叶わぬ夢を抱いて
「高尾君と仲良くしちゃうから!高尾君だって優しいんだから!
また送ってくれるようにお願いするから!」
「それは問題外なのだよ!二度とあいつに近づくな!」
「だったら早く返してー!」
必至に携帯に手を伸ばす桜。
「まったくあいつは…いつの間にこんな写真を撮ったのだよ」
携帯に映っているのは、緑間のギャルソン姿。
しかも、盗撮のごとくいろいろなアングルで撮られていた。
「そんなに、この写真がいいのか…?本人が目の前にいるというのに…」
自分への嫉妬を覚えつつ、兎のように跳ねる桜を、
しばらく見ていた緑間だった。
~終わり~