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【黒バス】シュガーポット

第23章 すぐに訪れる未来だから


緑の小道を歩いていると、小さな建物が目に入ってきた。
正装をした大勢の人に、鐘の音。
拍手と共に、白いドレスに身を包んだ女性が現れる。
「結婚式だ!」
思わず立ち止まり、瞳を輝かせる桜。
「いいな…」
吐息にも似た声で呟く。
自然と笑みが零れ、花嫁に見入る桜。
そんな桜を見て緑間は、絡めた指に力を込める。
「…近い将来、俺が着せてやるのだよ…」
その言葉に桜は、反射的に緑間を見上げた。
緑間は、視線を逸らすことなくじっと桜を見つめていた。
真剣な眼差しに込められた思い。
「はい。楽しみにしてます」
桜は、ふわりと笑いそう答えた。
すると緑間は、桜の唇に一瞬だけ触れた。
「あぁ、約束なのだよ」
二人は、照れくさそうに笑い合う。
木漏れ日の中で誓った、遠くない未来…



~終わり~
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