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【黒バス】シュガーポット

第21章 甘い香りに誘われて


五人で海に行った日から数日後、桜は緑間との待ち合わせ場所に来ていた。
「だいぶ早く来ちゃったかな」
時計に目をやり、一人微笑む桜。
辺りは大勢の人で溢れている。
壁際で人波を眺めていた桜の隣から、間延びした声が聞こえてくる。
「あーお菓子なくなっちゃったー。
買いに行きたいけど、室ちんにここにいろって言われたしー」
その声に隣を見ると、長身の男の子が立っていた。
「わー。背、高いなー。真太郎と同じか…それ以上かな」
桜は、見慣れた長身の緑間と同等な体格の男の子を、
まじまじと見上げていた。
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