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【黒バス】シュガーポット
第19章 記憶のカケラ
梅雨が明け、眩しい太陽が照りつける午後、誠凜高校は終業式を終え、
夏休みを迎えていた。
あらかた生徒が下校した中、職員室での用事を済ませた桜は、
教室に戻る途中の階段で黒子に声をかけられた。
「桜さん、まだ残っていたんですか?」
「うん。先生に雑用頼まれてね。今終わったところ」
そう言って桜は、軽く肩を揉む仕草をする。
「そうですか…何だか顔色が悪い気がしますが…大丈夫ですか?」
黒子が無表情ながら、桜に心配の声をかける。
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