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【黒バス】シュガーポット

第9章 雪の中で


しばらく経って、不意に桜が緑間を見て笑った。
再び空を見上げたとたんに、緑間は桜に駆け寄り抱きしめた。
無言のままの桜を、力を込めて抱きしめる。
「今、桜がどこかに行ってしまいそうだったのだよ…」
桜はそっと手を伸ばして、緑間の髪に積もった雪を払う。
「どこにも行かないから大丈夫だよ。…ごめん、寒かったよね。
どこかであったかいおしるこでも食べようか」
寂しげに笑う桜を、緑間はしばらく抱きしめたまま離さなかった。



~終わり~
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