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【黒バス】シュガーポット

第1章 文化祭


袖に戻ってきた桜は一番に部長に抱きしめられた。
「相原さん!すっごく良かったわ!ありがとう、大成功よ!!」
「相原さん、お疲れ様」
洋介も笑顔で肩に手を置いた。
「桜ちゃん!すごく良かった!語りのシーンで泣いちゃったよ」
鞠菜も部長と共に抱きしめてきた。
「ありがとう。みんなのフォローがあったおかげだよ」
安堵の表情を浮かべる桜。
部員が、桜たちを取り囲んで拍手する。
その傍らで、距離を置いて立っていたのはケガをした生徒だった。
桜を険しい表情で見つめている。
それに気づいた桜は、そっと歩み寄った。
拳を握り締め、唇を噛んでいたその生徒は、おもむろに顔を上げると口を開いた。
「悔しいけど、ステキな舞台だったわ。ありがとう」
そう言って、そっと右手を差し出してきた。
「こちらこそ、お役に立ててよかったです」
桜は差し出された右手を握った。
2人で笑いあい、遠巻きに見ていた部員たちも笑顔を見せた。
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