白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第2章 幸せの時間
慌てる俺をクスリと笑い
『鉄朗のご飯食べたいな
ね?連れて行って』
手を伸ばしてくる姿は
まさに天使みたいで
甘ったるい声で返事して
姫凪を姫抱きにして
リビングに運ぶ
グツグツ音を立てる鉄鍋
中で煮える具材に手を合わせ
使い切った体力を補う様に
二人夢中でかっこんだ
「相変わらず美味そうに飯食うなァ」
『食いしん坊だと?』
「いンや?
お前のその幸せそうな顔
ずっと見てたくなる
これからも美味いもん一緒に食おうな」
『…うんっ』
"素直で可愛い"と笑う俺に照れる顔だけで
満腹になりそうで
幸せに満ち溢れてた
その数日後
駅前でたまたま
声を掛けられた
「あれ?クロちゃん?」
宮城支社のエースでイケメン
及川徹クンに