白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第2章 幸せの時間
『鉄朗?どこ行くの?』
あれからぶっ続けで抱きまくって
意識を飛ばしてしまった姫凪から
離れようとした時
失くなった温もりを探る様に
手を動かして姫凪が
パチリと目を開ける
「飯の用意、キミは寝てなさい
チョット激しくし過ぎた、スイマセン」
汗でおりた髪をガシガシと
手櫛で直しながら
「美味いスキヤキ作って来るから
一緒に食おうぜ?
出来たら呼ぶから寝てていいぞー」
姫凪のオデコに口付ける
『…一緒に作る…』
「俺の腕を信用してないんですかァ?
こう見えて父ちゃんと二人暮らしだったし
独り暮らしも長いから
自炊は得意なんですぅ」
必死に身体を起こそうとする
姫凪のオデコを弾いて笑うと
『…離れたくない…から…デス』
情けない顔で俺を見上げて手を伸ばして来る