白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ
問い詰めて
縋りつきたい
一言溢れたら
止まらない言葉達は
「俺も進むから
もう…忘れようぜ
そんでまた、友達として
付き合って行けたらと思う…」
クロの静かな声で
止められる
忘れたいの?
忘れられるの?
もう…私じゃなくても、良いの?
鉄朗は
それが幸せ…なの?
「…こんな所で話す事じゃなかったな
行こうぜ
とりあえず飯食おう」
何も入りそうにない
身体を必死に引き摺って
案内されたお店に入ると
「黒尾くん?
この人達、だれ?」
朝見た顔が
ビックリして席を立つ
「ハナちゃんゴメン
えっと…」
「どーもー
クロちゃんの同僚でーす
昼飯難民でさ
一緒させてもらって良いかな?」
クロの前にスルリと躍り出て
ハナさんに笑いかける
及川さん
「こら、オイカーくん
あんまグイグイ行かないでクダサイ!
ごめん!
付いてくるってきかなくて…」
「あぁ、私は全然…
あれ?その人って…?」