• テキストサイズ

白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


前は笑顔で"機会があれば"なんて
躱してたのに、とか
少しムッとしてしまう自分が
とても自分勝手で
嫌になるのに

「姫凪…ちゃん、これ…」

『コピーですか?』

「あぁ…」

『分かりました』

不機嫌なまま対応して

「…サンキュ」

クロは苦しそうな笑いを
貼り付けてる

昨日及川さんと話して
決意した事の一割も
実現出来てない

頭じゃ分かってる事も
いざクロを前にしたら
身体も心も付いてこないよ

進む背中を
遠くなる声を

『くろ、お…さん!』

「ん?なんですかァ?」

引き止めたくなってしまう

『えっと…研磨くんにヨロシク…』

「ハッ!そんな事
自分で言いなさい~!
お前が研磨の誘い断り過ぎると
拗ねて厄介なんだからなァ
つーか、俺にも誘われろ!
暇人過ぎて寂しいからよ」

普通の笑顔にさえ
高鳴る胸
埋まってない隣に
ホッとしてるなんて
こんな姿を及川さんに見られたら
また呆れられちゃうよね
/ 1242ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp