白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ
「…御礼はこっちが良いな
及川さん…は!」
グッと引かれた手
揺れた身体を抱き留めて
頬に軽く唇を押し付け
「ホント隙だらけ」
意地悪な顔で笑う
「これくらいのイタズラは
姫凪ちゃんが
フリーで居る限り
するもんね!
覚悟しとくんだね
サッサと彼氏作って
幸せになりなよ、ね」
本当に全く。
真面目なんだか
不真面目なんだか。
でも…うん
『分かってますぅ!
及川さんにイタズラされたくないし
すぐ作りますから!』
元気になったのは
紛れもない事実。
「うん、それで良いよ」
軽くお酒を飲んで
不得意なカラオケも
そこそこ楽しんで
部屋に戻った
次の日の朝は
予想以上に辛かったけど
会社に行く足取りは
いつもより軽かった
『おはようございます』
「布施さんオハヨウ
さっそくだけど仕事お願いして良い?」
『はい!
あ、電話鳴ってるので
その後すぐ対応します』