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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


ハナちゃんから離れ
車道を流れる車に手を上げるも
こんな日に限って
空車は通らない

そして
そんな時に限って

『クロ…?』

鉢合わせてしまう

やっぱり神様は
俺がとことん嫌いらしい。

「姫凪、今帰りとか
遅くないですかァ?」

後ろからフラフラ歩いて来てるであろう
ハナちゃんの
存在を気にしつつ
姫凪の方に
足を進めると

『…仕事の後
研磨くんに誘われて
ご飯食べてた
秘書の子が送ってくれるって
言ったけど夜風に当たりたくて…
クロは…飲んでた、の?』

情報過多な発言が返って来て
頭が一気に混乱する

研磨。
二人切りではないらしいけど
姫凪と飯とか
聞いてねぇぞ、とか
見合いの話
姫凪にしてねぇよな、とか。

それよりなにより
一人で夜道を歩くな
危ねえだろ、とかとかとか!

色々言っちゃいたくて
悶々としてる俺に

『クロ?酔ってる?
ボーッとしてるけど…』

脳みそ酔わされそうな
柔らかい声が届く
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