白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ
泣かせて怖がらせるしか
出来ない
「…ブッフォッ!
本気にすんなって!
最近女子力低下気味な
姫凪ちゃんに
エッチな刺激を
与えてやっただけですぅ!!
ちっとは色気保つ努力しねぇと
彼氏出来ねぇぞー?
ご無沙汰丸わかり~」
笑わせる自信は
これっぽっちもない
そんな俺は
悪ぶって一人で
笑うしかない…よな
『冗談だったの!?
質悪いよ!』
「勃ち?良いですよー?
姫凪を抱けるかもって
期待してテツローくんは
ギンギンデス」
『…そ、そんなの
良くなくてイイ!!
もう、信じられない…ッ
早く食べて仕事に戻りましょう
黒尾さん!!』
倒れた椅子を戻し
また距離を保って座る
この距離はもう
「へいへーい。
あ、卵焼きちょーだい
ミートボールも」
『私のオカズ無くなる』
「御礼に今度
美味いイタリアン連れてく」
『え?それは…』
「…研磨とか木兎も一緒にな
なに期待してンですかァ?」
『してない!
もう…からかわないでよ
そういう冗談苦手なの
知ってるくせに…』
埋まらないんだよな…