白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ
姫凪と別れてからも
日常生活は止まる事なく
動いてるのに
「おはよーございまーす」
『あ、黒尾さん
お電話入ってるので
折り返しお願いします』
「…あァ、サンキュな
姫凪、ちゃん
今日の昼…一緒にど…」
「黒尾さーん!
今日の昼空いてるなら
皆でランチしましょーよー!
布施さんも一緒で
大丈夫ですから、ね!」
「え?あぁ…」
『…私は、お弁当持って来てるので
また今度にします
資料整理頼まれてるので
失礼します』
俺と姫凪は
ただ景色だけが
変わっていくみたいに
あの夜で止まったままだ
別にお互い避けてるわけじゃない
時間や都合が合えば
飯も行くし飲みにも行く
二人切りではないけども。
「クロちゃーん
孤爪チャンが昼に会社に来いってさ
女子と呑気に
ランチ食べてる場合じゃないよー」
「…あぁ…そうか。
そういう事だから
飯はまた今度」
「ええー!孤爪さんのバカー!
黒尾さん断ってー!」