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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第5章 歪みに飲まれる愛


薄く目を開けると
そこには研磨くんの秘書の女性

「お迎えに来ました」

その人は言葉少なく
そう言って

「お家まで送りますので
身支度を整えて下さい
手伝いますから」

綺麗に畳まれた
私の服を手渡した
ハッと我に帰り
自分の姿を確認すると

見た事のない男物のシャツを
一枚羽織っているだけ

そうだ、私…

「あ、姫凪ちゃん
起きたの?
残念…もっと寝てて良かったのに」

『…い、や…』

及川さんの部屋で…!

近付く及川さんを睨み付けると

「…イキナリ酷いな
そんな目で見ないでよ」

綺麗な顔が悲しそうに歪む

さっき見たばかりの夢と
現実がゴチャマゼになって
頭の中はパニックだ

この人を欲しがったのは
夢だ…それは間違いない
でも…

「あんなに可愛く乱れたのに
冷たいな」

全部夢だったなんて
そんな都合の良い事はない

及川さんにイカされたのも
及川さんをイカせたのも

「【アレ】凄く良かったよ
姫凪ちゃん」

夢なんかじゃない
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