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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第5章 歪みに飲まれる愛


苦しそうに顔を歪める姫凪の
頭を撫でて
静かに圧を掛けると
喉が俺の欲を胃に落とす音を立てる

苦さに咳き込む姿が
やけに色っぽい
俺だけしか知らない姫凪
そう思ってたのにな…

俺を見上げながら
複雑な顔をする
揺れる目には
確かに俺が映ってるのに
心の中まで届いてないのが分かる

及川の事を考えてるのか?
それとも俺との未来を
諦める事を考えてるのか?

なんにせよ、今俺は
お前の目の前に居るだけで

「まだおさまってねぇよ、俺は
姫凪…もっと乱れろよ」

『待って…鉄朗…』

「頭の中、オイカーくんで
いっぱいだな…
真っ白にしてやるよ」

その心の中には
居ないんだよな

『違う…』

違うって姫凪が泣く
それは違うって俺の心が泣く

「違うなら証明してみろよ
お前の身体でココロで
俺を納得させてくれよ
…なァ、姫凪?」

姫凪を組み敷き
生身の俺自身で穿けば
甘い声で哭く
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