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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第5章 歪みに飲まれる愛


あの日、あの時
少しでも
メッセージを送る時間が
遅かったら違ってたのかな

あの瞬間まで
俺は普通に幸せだった

あの日の朝

「良い子に待ってんだぞー?
あ、たまにはショッピングとかも
楽しいんじゃね?
気晴らししてこいよ
せっかくの休みなんだからさ」

『そうだね、しかも有給…だしね。
休むのにお金貰うなんて…
しかもまだ資料整理残ってるのに
赤葦さんに悪いな…』

強引に取らせた有給休暇に
不満げな姫凪と
朝飯を食いながらの談笑

「赤葦も今日は
部長に付き合って
挨拶回りだって言ってたし
明日やりゃ良いよ
それでなくても
進んでんだから」

『…うん…
あ、そうだ昨日処理した資料は
私のデスクの…』

「上から三段目の引き出し
赤のポストイットに
日付入り、だろ?」

『う…っ。そうです。
詳しくありがとう御座います…』

「いいえ~
出来る先輩にご褒美は?」

相変わらず仕事仕事な
お姫様の手の中から
カフェオレを取り上げ
唇を尖らせる
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