白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第5章 歪みに飲まれる愛
「べーつに。
イレギュラー多過ぎて
疲れただけー
とりあえず飲みに行く時間まで
部屋で寝るよ…」
「へぇ。
まぁ、なんでも良いけどよ…」
然程興味なさそうに
家までの道を走らせる岩ちゃん
イレギュラー…か。
本当にそうだよね
あの子に…こんなに気持ちを
持っていかれるなんて、さ。
姫凪ちゃん
今頃なにしてるのかな
皆で遊んで
クロちゃんと帰って…
抱かれてる…かな?
クロちゃんしか知らない(らしい)
可愛い姫凪ちゃんが
あのベットで
甘い声なんかあげちゃったり…?
「…あー!ムカツク!!」
「うっせぇぞ!クソ川!!」
「うわっ!ごめん!
って、俺声出てた?!」
「めちゃくちゃな!
ブツクサ言ってるだけだから
放置してたら
イキナリ叫びやがって
思わず踏みこんで
前の車にぶつかりそうだったじゃねぇか
煽り運転と間違われたら
どうしてくれんだ!ボケ!!」
俺より取り乱した
岩ちゃんが
物凄い形相で睨んで
車を脇に止めた