白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第4章 消せない昔、消えない今(後)
「…だぁから!
そういうのが俺を
メチャクチャ煽ってるんですぅ!」
さっきまで柔らかかった
鉄朗の自身が
また硬さを取り戻し掛けてる事に
反応しそうになる
自分が更に恥ずかしくて
毛布を身体に巻き付けて
"もう駄目"と威嚇する
心の奥では"駄目"なんて思ってないのは
きっと鉄朗にバレてると思うんだけど
身体の疲労は否めなくて
エッチな顔してる鉄朗に
首を横に振り続けると
「…分かってますぅ
お前の身体壊すわけに
行かねぇもんなァ
我慢するから
離れんな…」
少し残念そうに
私を毛布ごと抱き締める鉄朗の
顔を見て
『…ごめんね?
もっと体力があれば…』
少しソワソワして
鉄朗にひっついて顔を覗き込むと
「なに焦ってんですかァ?
姫凪の気持ちが俺には
一番大事だからさ
エッチ断ったくらいで
そんな顔しないで良いよ
俺以外にその顔を
見せないでくれたら
俺はそれだけで良い」
穏やかな顔で笑い
私をギュッと抱き締める