第4章 消せない昔、消えない今（後）

恥ずかしさに暴れようとする
私の身体を抱き締めながら

「その恥ずかしいって照れる顔が
最高に可愛いから
止めてやんねェ」

イタズラに笑い
噛み付くようなキスを降らせて来る

「力抜けて来た
キスされんの好き？」

唇を食みながらも
胸への愛撫を欠かさないクロに
私の羞恥心さえ融けてしまって

『クロのキスが…好き…
もっと…したい
身体も…もっと…触って欲しい
今なら怖くないと、思う…』

更に積極的に求めてしまう

私からもキスを返して

クロの制服に手を掛けて
止まった思考

「ん？どした？
脱がしてくれんじゃないんですかァ？」

『そのつもり…だったんだけど…』

ボタンは多分大丈夫
そう、上は恥ずかしいけど
多分平気…だけど

私の意識はクロの下半身に
集中してしまってる

ベルトちゃんと外せるかな？
それに…ズボンを脱がしたら
パ、パ、パンツも…？！
そうなったら、その下の…！！

意識してなかったから
気付かなかったけど
クロのズボンの一部が膨らみ
中に潜むものの
大きさを主張してる