白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第4章 消せない昔、消えない今(後)
震える声に嬉しそうに笑い
まぶたにキスを一つ
そのキスで暗くなった視界
それと同時に
唇に柔らかい感覚
クロと…キスしてる…
そう確信した途端
またゾクゾクと疼く身体が
逞しいクロの腕に包まれて
「その反応マジで唆るんだけど
てゆっか、それと同じくらい
元カレ(アイツ)に嫉妬して
やべぇわ。
アイツにはどこまでされたんだっけ?
キス以上は何された?」
低い声で耳を嬲られる
『ほかは何も…
だって、怖かったし、それに…』
「あァ、濡れなかったんだっけ?
今はどう?確かめて良い?」
ユックリ太ももを撫でる指
確かめなくても
この感じはきっと…
そう思って戸惑ってると
「クック…ッ!濡れちゃってんだなァ?
分かりやすいな、姫凪ちゃん
まァ、俺は確かめなきゃ分かんねぇし
触りたいけど…良い、だろ?」
楽しそうに笑うクロ
笑顔で隠しきれない
色っぽい顔に首は横に振れる動きを忘れ
コクリと縦に動くしか出来ない