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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第3章 消せない昔、消えない今(前)


及川side

「…ふーん。
クロちゃんも若かったんだねー
まぁ、今も性欲だけなら
高校生と変わんないんだろうけど
いや、それ以上?」

孤爪チャンの話を遮り
ライターを弄り
灰皿を引き寄せる

「"まだ昔我慢した分
取り戻せてないんですぅ"って
感じなんじゃない?
見てて痛いしくなるくらい
我慢してたからね、クロは」

ハハッと軽い笑いを混ぜた言葉

確かにあの状況から
更にがっつく様なクロちゃんじゃ
ないだろうし
二人の過去が結構壮絶なのも
それを乗り越えて
結ばれたのも伝わった…けど

「…で?
こんな苦労した二人を
邪魔するなって言いたいのかい?」

だから?って言う、ね?

そりゃさ
横恋慕なんて良い事じゃないよ
しかもそれだけ苦労した二人なら特に。
でもさ…なっちゃったんだよ、好きに

過去話なんかで止まれるなら

昨日の夜の俺は居なかった
軽い気持ちじゃないから
姫凪ちゃんに自分を
刻み込もうと必死だったんだから 

「邪魔するな、で
止まらないから話してる」
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