白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第1章 キミと俺のハジマリ
居心地の良さは
学生時代から実感してるけど
「あと五秒で飛び出せクソ川」
強引なのが玉に瑕
「はいはーい。
五分で出るから岩ちゃんも
会社行く用意しなよ?
歯磨きまだじゃない?」
「お、そうだった。
サンキュ及川」
この単純は買いだけどね。
「ごめんね?
岩ちゃん来たってことは
もう時間ヤバいみたい
また連絡するよ
気を付けて帰ってね」
「はーい
ね?徹は独り暮らししないの?
寝起き悪いなら
私が起こしに行くじゃん」
部屋の中の彼女に視線を戻して
はだけた服を直す手が
ギュッと握られる
「だぁめ!お前を食いたくて
起きるどころじゃなくなるから
…ん、もう岩ちゃんに見られても大丈夫
ほら、出よう?」