白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第1章 キミと俺のハジマリ
呆れ顔でやたらデッカイ男を
眺めてると
「あれが木兎さんの仕事ですから。
客を盛り上げて
楽しく飲ませる為に
わざわざ入ってるんですよ
別に店ほっぽって飲んでるわけじゃ
ないので、誤解しないように…」
隣の席から
低い声が届く
「…強烈なフォローどうも。
てゆっか赤葦くんも
飲み会とか来ンだね
興味なさそうなのにさ」
「まぁ、一応社会人ですからね」
………。
話全く続かないンだけど!?
誰だよ、この並び決めたの
騒がしい場所は嫌いじゃないけど
きれいなお姉さんの
一人も居ないし
なーんかテンション上がらない。
飲んでばっかで
腹も減ったし…
帰りたい
「ね?クロちゃん
コソッと抜けちゃだめかい?
社員寮の空き部屋
用意されてるって聞いたし
サッサと寝たいんだけど…」