白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第2章 幸せの時間
『あ、鉄朗が出たら呼んでくれって
電話しに部屋に戻ったよ』
「へぇ?てっきり居座って
喋ってると思ってたけど電話ねー…」
警戒して飛び出して来ただけに
少し拍子抜けしたものの
さっきオイカーくんが
触った所は気になるわけで。
「姫凪、おいでー…」
薄っすらとしか付いてない
オイカーくんの匂いをかき消す様に
姫凪の身体を抱き寄せる
『鉄朗、呼びに行かないと…』
「んー?オイカーくんの匂いが
消えたら行きマス」
さり気なくチェックするキス痕
俺以外のマーキングはもちろんなし
ヤッパリ考え過ぎか。
「よし、上書きおーしまい!
んじゃ呼びに行って来る」
姫凪を離して
オイカーくんが篭もる部屋のドアを叩き
中を覗くと
「あぁ、クロちゃんもう出たの?
早くない?チャント洗った?!」
携帯を弄ってたオイカーくんが
からかいがちに顔をあげる