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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第7章 新たな幕開け


『いえ、そんな事ゼンゼン!』

「…ウソくさい」

ただでさえクロと別れてから
当たりがキツイ研磨くんに
及川さんのことなんか
相談できるはずもない

いや、相談したところで

「帰んの?」

『うん』

「そ。じゃあね」

きっと流されてしまうんだろうけど。

小さくため息を吐いて
歩き出そうとした足が

「…悩み事?」

まさか止められると思ってなくて

『あ、あぁ…ちょっと』

思わず正直に答えてしまった

「聞こうか?」

『へ?』

「悩み。
まぁ、聞くだけだけど。
溜め込むよりは
良ンじゃない?」

そりゃ確かにそうだとは思うけど…

「…嫌なら良いけどさ
おれはクロみたいに
姫凪に複雑な感情持ってないし
誰かさんみたいに
丸出しにしたい感情隠してもないし
仲介したり横槍入れるほど
お人好しでもお節介でもないから。
独り言で泣き言いうよりは
気分も晴れるんじゃない?」

考え込む私に
追撃してくる研磨くん。

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