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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


”ねぇ?”と
笑いかけようとして
表情が硬くなる

ハナちゃんは
顔を強張らせ
オドオドと瞳の奥を泳がせていた

「え?まじ?
まじでクロちゃんの事…」

俺の言葉に赤くなる顔
溢れそうな涙

いやいや、これはいくらなんでも
展開が悪魔過ぎるじゃん
クロちゃんも姫凪ちゃんも
どこまでツイてないんだよ

「やっぱりね。
いくら哀川さんが強引な性格だとしても
溺愛してる娘が嫌がる事をするとは
思えなかったんだよね
元彼を忘れさせたいだけなら
人脈駆使すれば
いくらでも優良物件は居るわけだし
いくら将来有望でも
まだヒラのサラリーマンに
本気出すわけないじゃん、ねぇ?」

相変わらず冷静に
淡々と話してた孤爪チャンの
口調が

「でも、今回は
退いて貰わないと困るんだよね
おれの親友の人生がかかってるんだから
クロには幸せになって欲しいんだよ
分かってくれるよね?」

ほんの少しだけどキツくなる
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