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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


「俺は姫凪ちゃんが
幸せになる為なら
大抵のことはするつもりだけど
その様子だと
俺だけじゃ駄目って感じ?」

「まぁね。
姫凪を素直にさせるには
及川サンじゃ
ちょっと足りないかもね」

「ハッキリ言ってくれるじゃん
これでも力を引き出す事では
県内屈指だったつもりだけどね」

「あ、そう」

グイッと張った胸も虚しくなる程
リアクションの薄い
孤爪チャンの思い描く
切り札は

「…一つ可能性があるのは
ハナとかいう
女の子なんだけど…
手を貸してくれるかな…」

ハナちゃんらしい

「してくれんじゃないの?
向こうだって
無理矢理の見合いなんだしさ」

「…そんな単純なら
苦労しない
あぁ見えてクロは
モテるんだよ
天然に人タラシだし
あの哀川さんが
娘が乗り気でもないのに
ここまで手のこんだ事やるとは
思えないんだよね」

小さく溜息を混ぜながら
話す孤爪チャン
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