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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


『おかえりなさーい』

昼飯から帰ると
姫凪は少し不機嫌な顔で
俺とオイカーくんを見上げ

『これ、昼からの会議に使う資料です』

書類の束を押し付けて来た

「なに拗ねてんのさ?
オイカーさんとご飯食べたかったの?
今度美味しいディナー連れてって
あげるから機嫌直しなよ」

俺より先に
姫凪を引き寄せ
戯れつくオイカーくんを

「コラコラコラ!
馴れ馴れしく人のオンナに
触らないでください!
全く油断も隙もねぇ!」

思いっきり引き離して
姫凪を腕の中に閉じ込めた

すると

『…なんだ、心配して損した
いつもの鉄朗だ…』

俺の胸にクスクスと擽ったい
笑い声をぶつける姫凪

「ん?」

『なんか昨日の夜から
様子がヘンだったから
気になってたのに
及川さんとコソコソ出て行くから
拗ねてたんだけど
考え過ぎだったみたい、ごめんね』

不機嫌な顔は笑顔で満たされ

『午後からも頑張ろうね』

自分の席に帰って行く
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