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第1章 春
「伊月ちゃん、どうしたの?」
「ごめんね。私ちょっと寄るところできちゃった。」
「ん。じゃあ。」
ばいばいと言い合って別れる。そして、その姿が見えなくなると、
「・・・・はぁ。わざわざ来ないでください。後藤さん。」
と、伊月はいつの間にかきていて隠れている後藤に声をかけた。
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